こんばんわ。
デスクトップアーミー開発担当の「P・D」です。
本日配信で
プロモーション動画を作って頂きました。
こちら
気になるポイントとして
最初に出て来る 待機モーションの3Dシルフィーちゃんですが
もちろん
配信中の3Dデータでも
原型用の3Dデータでもございません。
原型用データを作って頂いた
「株式会社イクリエ」 様
にご協力頂いて特別に作成して頂いた 「セルルック風シルフィー」 なります。
造形用3D と 映像用3D は
近年だいぶボーダーレス化が進んでいますが
まだまだ 似て非なる物という部分も多いかと思います。
今回は
いつもと 毛色を少し変えて
映像用3Dデータ の作り方を
少しだけ ご紹介しようと思います。
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現在ダウンロード中(
コチラ)の造形用3Dデータをベースに作成します。
最初に
造形用の3Dデータですが
ポリゴン数が半端なく多いので
間引く作業が必要です。
こちらが少し 間引いて頂いた状態です。
これでも総ポリゴン数 254472 ポリゴンあります。。。
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カメラを引いてもらいました。。。
真っ黒ですね。。。
当然のごとく
このままレンダリングしたのでは
綺麗に動いてくれないので
パーツ毎に輪郭線を設定します。
これでも まだ粗いですね。。。
このデータを元にして
リトポロジ作業を進めます。
(ワイヤーフレームを綺麗にしていきます。)
ツール: 3D-Coat
オートのリトポロジでは最終的に綺麗にならないので
根気よく1パーツ毎にリトポして行く作業が必要です。
ある程度 リトポ作業が進んだので
目のテクスチャーを入れて頂きました。
カワイイ。
リトポ作業完了。
けっこう大変です。。。
ここから
設定画を元にして
各パーツのマテリアル設定を行います。
こちらは
カラー設定が終わった段階です。
このままでは輪郭線が無いので
輪郭を 各パーツ毎に 細かく設定していきます。
こちらが
輪郭線の設定が完了した画像です。
カラーと輪郭線の設定を合わせてレンダリングすると
こうなります。
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カワイイ!
この状態のデータに
モーションを入れて頂いて
グルリと回転させた物が コチラになります。
瞬きもカワイイ!
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最初に少し書きましたが
造形用3D と 映像用3D は異なります。。。
ということで
同じ3Dデータでも
コンバートするには かなりの時間と手間がかかります。
ただ、
一つの可能性として
今回ご紹介した
造形用3Dデータ を 映像用3Dデータ に変換して
プロモーション映像に活用出来た事例と
逆のパターンとして
映像用3Dデータの存在しているコンテンツから
造形用3Dデータに置き換えて
商品に活用する。。。
なんて事も可能なのです。
まだまだ 時間はけっこうかかりますが。。。
実際 この手法で製品化している商品もあったりします。
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3Dデータの世界は 可能性の塊です。
昨今の個人向け3Dプリンターの普及も含めて
これから
いろいろな楽しみ方、新しい3Dデータとの接し方が
各社から提案されるのでは、と思います。
そういった環境の中で
「玩具業界」として 何かアプローチ出来ないか、、、
ということで 試験的に始めたのが
本企画で施策中の
「素体3Dデータ無料配信」です。
まだまだこれからの部分もありますが
この施策が
何かしらの新しい可能性の扉を開いてくれると嬉しいです。
配信版の3Dデータを活用の皆様
ご要望等ありましたら
#デスクトップアーミー にて呟いて頂けると確認致します。
出来る範囲で対応致します。
よろしくお願い致します。
<開発ブログは 毎週木曜日更新です。>